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【入門編】スクラッチ音源の頭出しをしてみよう

【入門編】スクラッチ音源の頭出しをしてみよう

スクラッチの練習に入る前に、「スクラッチ音源の頭出し」について理解しておきましょう。

スクラッチ音源の頭出しとは?

本来の「頭出し」とは、「アナログレコードの音をヘッドホンでモニターして、音が出る位置を見つける作業のこと」を言います。

スクラッチやMIXをする前に、アナログレコードの音が出る位置を見つけておいて、その位置でスクラッチやMIXをしていきます。
※音が出る位置は、必ずしも「曲の先頭」ということではなく、スクラッチやMIXをしたい箇所です。例えば、曲の途中でスクラッチしたいフレーズがあったとしたら、そのフレーズが出る寸前の位置で頭出しを行います。

近年、アナログレコードでスクラッチする方は少なく、主流としては、PCにスクラッチ音源が入っており、コントロールバイナルというレコードで、PCのスクラッチ音源をスクラッチする方法です。

それぞれの「音が出る位置」は、以下の違いがあります。

  • アナログレコードの場合:音が出る位置が決まっている
  • コントロールバイナルでPCのスクラッチ音源を使用する場合:コントロールバイナルの好きな位置に、スクラッチ音源の音が出る位置を合わせることができる

コントロールバイナルでPCのスクラッチ音源を使用してスクラッチしている方の動画を注意深く見ると、コントロールバイナルに「丸いシール」が貼ってあったり、「コントロールバイナルの文字や線などを目印にしている」ことに気づくかと思います。

これは、「丸いシール」や「コントロールバイナルの文字や線」などの目印の位置に、スクラッチ音源の音が出る位置を合わせて、「スクラッチ音源の頭出し」をしています。

DJ IKUさんの動画をチェックしてみましょう。IKUさんは、赤の丸いシールを目印にしていますね!

 

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スクラッチ音源の頭出し方法

上記のIKUさんの動画で、何度か「赤い丸いシールを、針の位置に合わせて、CUEボタンを押す」場面がありましたね。

この「赤い丸いシールを、針の位置に合わせて、CUEボタンを押す」という作業が、「スクラッチ音源の頭出し」をする方法です。
※CUEボタンの使い方については、別の記事にて紹介したいと思います。

なぜ、赤い丸いシールを、針の位置に合わせるのか?

「なぜ、赤い丸いシールを、針の位置に合わせてから、CUEボタンを押すのか?」というと、「スクラッチ音源の音が出る位置に戻すときに、赤い丸いシールをどこに合わせればいいか分かるようにするため」です。

スクラッチでキレイな音を出すためには、スクラッチ音源の音の出だしピッタリからスクラッチする必要があります。

そのため、「赤い丸いシールを針の位置に戻せば、スクラッチ音源の音の出だしピッタリになる」ように準備する必要があり、「赤い丸いシールを、針の位置に合わせて、CUEボタンを押す」という作業をしていました。

目印を合わせる位置

IKUさんは、赤い丸いシール(目印)を「針の位置」に合わせていましたが、「針の位置」以外の場所で合わせる方もいます。

レコードを”時計”としてイメージして説明すると、「目印をレコードの12時の位置」にする方もいますし、「目印をレコードの3時の位置」や「目印をレコードの6時の位置」にする方もいます。

色々と試してみて、ご自身がやりやすい位置を見つけてみてください。

ちなみに、Red BullチャンピオンのJ. Espinosaさんは、「目印をレコードの12時の位置」にしていますね!(J. Espinosaさんは、レコードの「serato」という文字を目印にしています)

まとめ

「スクラッチ音源の頭出し」について、イメージはつかめましたでしょうか?

今後のスクラッチ練習でも、「スクラッチ音源の頭出し」は頻繁に出てきますので、ぜひ習慣にしていってもらえればと思います!

もし不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。