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~90’sヒップホップ集~ California Love | 2Pac

~90'sヒップホップ集~ California Love | 2Pac

DJたる者、曲の知識を持っていることが必須ですので、昔に流行った曲を改めて勉強し直したいと思います。

90年代に流行ったヒップホップ集シリーズ第3弾。今回は、クラブでかかるとついつい「カリフォルニアッ」と言いたくなってしまう、前回の記事のBiggieと抗争していた2Pacの「California Love」です。
前回の記事: ~90’sヒップホップ集~ Big Poppa | The Notorious B.I.G.

California Love | 2Pac

「California Love」は、1995年に2Pacが刑務所から釈放された後、2Pacのカムバックシングルとしてリリースされました。

Billboard Hot 100で2週間1位を維持したりと、2Pacの曲の中でも、最も広く知られ、成功した曲ではないでしょうか。


音階は「G Minor(Serato DJの「6A」キー)」で、BPMは92です。

「California Love」のサンプリング元ネタとトラックの元ネタ

サンプリング元ネタの一つ目は、Ronnie Hudsonの「West Coast Poplock」(1982年リリース)です。
※「West Coast Poplock」の0:22あたりと、「California Love」の1:28あたりをご確認ください!


もう一つのサンプリング元ネタは、Zappの「Dance Floor」(1982年リリース)です。
※「Dance Floor」の3:18あたりと、「California Love」の3:34あたりをご確認ください!


そして、トラックの元ネタは、Joe Cockerの「Woman to Woman」(1972年リリース)です。
※これは、イントロから使われてますね!


2Pac とは?

2Pacは、ニューヨーク市マンハッタン区ハーレム地区出身(1971年生まれ)で、本名はTupac Amaru Shakur(トゥパック・アマル・シャクール)です。

NYのスラムで生まれ育った2PACは、住まいを転々とし、17歳の時カリフォルニアに移り住むことになります。

家庭が酷い状況だったようですが、2Pacはラッパーとなる夢を追い続け、1991年にデジタル・アンダーグラウンド(Digital Underground)の一員として、「Same Song」でレコード・デビュー。その後、「2Pacalypse Now」で2Pacとしてソロ・デビューしました。また、1992年には映画にも出演し、俳優としても成功したりと、多方面で注目を浴びていきます。

そんな中、1994年11月にレコーディング・スタジオで、5発(頭部に2発、股間に2発、手に1発)もの銃弾を被弾する事件に巻き込まれ、事件現場付近にBiggieがいたことから、この事件はBad Boyレコードの陰謀だと疑い、HIPHOP界は西海岸と東海岸とで激しく対立する抗争が勃発してしまいます。

目まぐるしいですが、銃撃事件の余韻が消えない翌年の1995年に、ファンへの性的な暴行疑惑で服役してしまいます。デス・ロウ・レコードとの契約はその時の刑務所内で行われ、保釈後に「California Love」をリリースしました。

そして、1996年9月7日、ラスベガスで友人でもあるマイク・タイソンのファイトを観戦後、横付けされたキャディラックからの銃弾を4発被弾し、6日後の13日に、25歳の若さでこの世を去りました。

Biggie同様に、死してもなお世界に影響を与え続けるHIP HOP界のレジェンド2Pac。没後も多数の未発表音源が発掘され、新作がリリースされています。