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DJスタイルを確認しよう【PC、USB、レコードなど音源を持ち運ぶ機材が違います】

DJスタイルを確認しよう【PC、USB、レコードなど音源を入れる機材別】

DJを始めようと考えてる方

DJの方は、PCを使っている人もいるし、USBの人もいるし、レコードを使う人もいるけど、どういう違いがあるんだろう?

今回は、こんなお悩みにお答えします。

この記事では、以下の内容を説明したいと思います。

本記事の内容
  • DJスタイル(音源を持ち運ぶ機材別)

私もDJを始めてから、かれこれ3年ほど経ちまして、色々なスタイルのDJの知り合いが増えてきました。

これまでの自分の経験と、知人の情報を合わせて、今回のテーマをまとめていきたいと思います。

DJスタイル(音源を入れる機材別)

DJで、PCを使う人や、USBを使う人がいますが、違いは何かと言うと、「何の機材に音源を入れて持ち運んでいるか」ということと「操作性」です。

DJはプレイする音源を持ち運ぶのですが、「どの機材に音源を入れるか」で分けると、以下の5種類のDJスタイルがあります。これらのスタイルの特徴や操作性、メリットデメリットについて紹介していきたいと思います。

  • PCDJ
  • USBDJ
  • アナログDJ
  • CDJ
  • タブレットDJ

それでは、順番に確認していきましょう。

PCDJ

PCDJ

PCDJは、パソコンに音源を入れて持ち運ぶスタイルです。近年現場で多いのは、このPCDJスタイルです。

「SERATO DJ」や「Rekordbox」、「Traktor」などのDJソフトをパソコンに入れて、そのソフト上で曲を管理します。
※DJソフトについては、別記事で紹介したいと思います。

PCDJの方は、現場に「PC」と「ヘッドホン」と「コントロールバイナルやコントロールCD(USB)」を持っていき、現場にあるターンテーブル(もしくはCDJ)やミキサーと接続します。(まれにコントローラーの場合もあります)

接続の組み合わせは、主に上図の2パターンで、ターンテーブルを使う方は、「スリップマット」と「レコード針」も持っていきます。
※コントロールバイナルやコントロールCD(USB)などについても、別記事で詳しく紹介したいと思います。

PCDJを極めた方の動画を参考にご覧ください。動画に出ているIKUさんのスキルが高すぎるので、この動画のようにできるようになるには、かなりの練習も必要ですが、このDJプレイは「USBDJでは2枚使いが難しいですし、アナログDJではパットを使った機能が使えなかったり」と、PCDJスタイルでないとなかなか出来ないDJプレイです。


PCDJのメリット

PCDJのメリットとしては、「持ち運びできる音源量の多さ」、「DJソフトによる視認性&操作性の良さ」、「音源を入手する手段の手軽さ」ですね。

PCを使っているので、PCの容量次第では何万曲も持ち運ぶことが可能です。

また、DJソフトがあることにより、音源を探しやすかったり、DJプレイする時の操作性がとても良いです。

加えて、デジタル音源を入手できるレコードプールサイトやiTunesなどが豊富にあるので、新曲も簡単にダウンロード可能です。

PCDJのデメリット

デメリットは、「現場の機材との接続トラブルが結構ある」ことです。

DJソフトも現場の機材が同じメーカーの商品でないケースもありますし、機材のソフトのバージョンが古く、PCのDJソフトのバージョンと合わないケースもあるので、「接続がうまくいかなかったり」、「途中でフリーズしてしまったり」、と色々なトラブルがあります。

最終的にはなんとか動くんですが、トラブルが起きた時の対処法は把握しておいた方が良いと思います。
※トラブルが起きた時の対処法も、別記事で紹介したいと思います。(今しばらくお待ちください)

USBDJ

USBDJ

USBDJは、USBに音源を入れて持ち運ぶスタイルです。House系、テクノ系のDJは、USBDJスタイルが多いです。

USBDJの場合も、PCソフトの「Rekordbox」などを使用して、USBに入れる音源を管理します。
※DJソフトを使わずに管理することも可能です。

PCDJの方は身軽で、現場に「USB」と「ヘッドホン」を持っていき、現場にあるCDJと接続します(まれにコントローラーの場合もあります)。

機材のCDJを極めた方という見方にもなってしまいますが、一応USBDJスタイルの方の参考動画として、こちらをご覧ください。この動画は、4つのCDJを使ってますが、通常のクラブにはCDJは2つだけです。Yamatoさんは4つのCDJを扱うスタイルで有名ですね。


USBDJのメリット

USBDJのメリットとしては、「身軽さ」、「機材トラブルが少ない」、「音源を入手する手段の手軽さ」ですね。

必要機材は「USB」と「ヘッドホン」なので、身軽さが一番のメリットです。ヘッドホンの代わりにイヤホンにして、USBとイヤホンをポケットに入れて、手ぶらでクラブに行っているUSBDJの方もいます。

また、PCDJのように機材の組み合わせも少ないため、機材トラブルが少ないです(あまりトラブルを聞いたことがないです)。

PCDJ同様に、デジタル音源を使用するので、音源の入手が簡単にできるメリットもあります。

USBDJのデメリット

デメリットは、「視認性&操作性があまり良くない」、「USB紛失の恐れがある」ことです。

USBDJの場合、CDJについている小さい画面を見ながら、ジョグダイアルを使用して、曲を探します。PCDJに慣れてしまうと、視認性や操作性にちょっと難を感じてしまいます。

また、必要機材は少ないんですが、USBが小さいので、紛失の恐れがあります。ポケットに入れておいても、酔った勢いで落としてしまいそうで、ちょっと不安になりますよね。

USBDJの方は、現場にはUSBを2本持っていくことと、無くしても大丈夫なように、音源をPCにバックアップしておくことをにオススメします。

アナログDJ

アナログDJ

アナログDJは、アナログレコードを持ち運ぶスタイルです。DJソフトなど画期的なツールが登場する2000年代半ばまでは、アナログDJが多かったです。

2016年ごろからアナログレコードの再ブームがきてますが、現場でアナログDJはなかなか見かけないですね。

アナログDJの方は、現場に「大量のアナログレコード」と「ヘッドホン」と「スリップマット」と「レコード針」を持っていき、現場のターンテーブルとミキサーを使用します。
※スリップマットとは、ターンテーブルとアナログレコードの間に敷くもので、レコードを滑りやすくしたり、傷つけないようにするためのものです。

アナログDJを極めた方の動画を参考にご覧ください。DJ Kocoさんはアメリカで活動している日本人の方で、7インチのアナログレコードのみを使用するDJとして、とても有名です。


アナログDJのメリット

アナログDJのメリットとしては、「こだわりが感じられるカッコよさ」、「レアな音源がある」ことですね。

レコードを集めるのは、金銭的にも時間的にも多大なコストがかかります。レコード店に通っては、とっておきの一枚をを掘り当てて(ディグる)、現場に持ち込んでいます。現場でかける楽曲へのこだわりが感じられますよね。

アナログでしかリリースされない音源というものもあるので、レアな音源をクラブでかけて、みんなを驚かせることも面白みでもあります。

アナログDJのデメリット

デメリットは、なんといっても「持ち運びが大変」、「臨機応変な対応が難しい」、「レコードの扱いがシビア」なことです。

レコードは、サイズも大きいですし、現場に大量に持っていかなければいけないので、とても重いです。昔は、有名なDJのレコード持ちとしての役割もあったほど、一人では持ち運びが大変なことがデメリットとしてあります。

また、ある程度幅広くレコードを用意したとしても、急なリクエストなどに臨機応変に対応することが難しいといったデメリットもあります。

レコードは、引っかき傷がついてしまうとアウトなので、レコードの扱いがシビアです。レアなレコードは、プレイ中のスクラッチや持ち運び時も注意しましょう。

CDJ

CDJ

CDJは、機材のCDJと名前が被り、紛らわしいのですが、CDに音源を入れて持ち運ぶスタイルです。あまり見かけないですが、House系、テクノ系のDJ、または邦楽系のDJで、CDを使う方をたまに見かけます。

既製品のCDを使う方もいますし、デジタル音源データをCDに焼き込んで持ち運ぶ方もいますね。

CDJの方は、現場に「複数枚のCD」と「ヘッドホン」を持っていき、現場のCDJとミキサーを使用します。

CDJの参考動画をご覧ください。CDJの動画があまり見当たらなかったので、動画の内容までは分かりませんでしたが、プレイ中にCDを変えたりなどのイメージはつきやすいかなと思います。


CDJのメリット

CDJのメリットとしては、「機材トラブルが少ない」、「音源を入手する手段の手軽さ」ですね。

PCDJのような接続トラブルや、アナログDJのようなレコードに傷がつく心配もなく、安定したプレイが可能です。

PCDJ、USBDJ同様に、デジタル音源を扱うので、音源を入手する手段の手軽さはあります。また、レコード店でレアなCDを探す楽しみもありますよね。

CDJのデメリット

デメリットは、「現場で曲を探すのが手間取る」、「CDに焼くのも少し手間がかかる」、「レコードほどではないが、持ち運びが大変」ことです。

CDの場合は、PCのように検索機能やソート機能がないため、曲を探すのに手間取るデメリットがあります。

また、CDと、PCやCDレコーダーがあれば簡単に焼き増しはできますが、PCやUSBのデータコピーと比べると、やはり手間に感じてしまいます。

CDはレコードよりかなり軽いですが、それでも大量に持ち運ぶのは重量的にもサイズ的にも限界があります。

タブレットDJ

タブレットDJ

タブレットDJは、iPadなどのタブレットに音源を入れて持ち運ぶスタイルです。クラブではあまり見かけないですが、パーティDJではタブレットを使う方もいますね。

タブレットに「Djay」などのDJアプリを入れて、そのアプリ上で曲を管理、操作します。
※アプリなので、iPhoneなどのスマホでも使用可能です。

タブレットDJの方は、現場に「iPadなどのタブレット」と「DJアプリ対応のコントローラー」と「ヘッドホン」を持っていき、現場のミキサーと接続して使用します。

iPadだけでもDJミックスできますが、現場の機材に接続するときは、コントローラーがないと繋がらないことがあります。また、タッチ操作では細かい操作がしにくいので、小型のコントローラーを持参して、操作性を補っている方が多いです。

タブレットDJの参考動画をご覧ください。タブレットだと画面が大きくて見やすいですよね。iPhoneなどのスマホでも同様にDJできます。


タブレットDJのメリット

タブレットDJのメリットとしては、「トータルコストが安い」、「持ち運びが容易である」ことです。

タブレットはPCよりは安いですし、DJアプリもPCのDJソフトより安いですし、練習用の機材も小型コントローラーがあれば完結できるので安いですし、トータルコストを考えると安く抑えられる点がメリットとしてあげられます。
※タブレット単体でもDJ可能です。

また、現場に持っていく機材としては、USBDJほど身軽ではないですが、機材はコンパクトなので持ち運びが容易です。

タブレットDJのデメリット

デメリットは、「対応している機材が少ない」、「機材同様にDJプレイまでコンパクトに感じてしまう」ことです。

タブレットDJは、タブレットやスマホのアプリを使用しますが、クラブに設置されている機材がそのアプリに対応していないので、自身のコントローラーを持参して、操作性をカバーする必要があります。

また、機材がとてもコンパクトになることのメリットもあるのですが、操作やDJプレイもコンパクトになってしまいます。DJはパフォーマンスも大事なので、この点はデメリットとして感じてしまいます。

まとめ

DJスタイルには、「どの機材に音源を入れて持ち運ぶか」で、5種類のスタイルに分けることができます。

それぞれ、必要な機材や操作性、メリットデメリットが異なりますので、ぜひ自分に合うDJスタイルを検討してみてください。

今回説明できなかった、DJソフトに関してや、現場でトラブルが起きた時の対処法なども、別記事にまとめていきますので、今後のDJ入門講座記事もぜひチェックしてみてください!