DJたる者、曲の知識を持っていることが必須ですので、昔に流行った曲を改めて勉強し直したいと思います。
90年代に流行ったヒップホップ集シリーズ第2弾。今回はR&Bのサンプリングでもよく使われていて、メロウでとにかく聴きやすいThe Notorious B.I.G.の「Big Poppa」です。
Big Poppa | The Notorious B.I.G.
「Big Poppa」は、1994年にリリースされたアルバム「Ready To Die」に収録されてる曲で、1996年の第38回グラミー賞で、最優秀ラップ・ソロ・パフォーマンスを獲得しました。
この曲は、クラブのクローズなどでよくかかりますよね。
お洒落で素敵な女性たちを口説きまくりな、プレイボーイな1曲です。
ちなみにサンプルネタは、The Isley Brothersの「Between the Sheets」(1983年リリース)です。
The Notorious B.I.G. とは?
The Notorious B.I.G.は、ニューヨーク州のブルックリン出身で、Biggie(ビギー)や、Big Poppa(ビック ポッパ)という愛称で呼ばれています。
B.I.Gの「Business Instead of Games」の略で、「ビー・アイ・ジー」と読むのが正しいですが、「ビッグ」とも呼ばれることもあります。
Biggie(ビギー)が少年期を過ごした1980年代のブルックリンのベッドフォード=スタイベサントは、カリブ海からの移民が多く住み、犯罪とクラック・コカインが蔓延する暗黒の時代だったようです。
17歳の頃、クラックコカインディーラーとして働いており、麻薬の売人時代も彼のカリスマ性からよく知られた存在だったとのこと。
その後、ニューヨーク出身のDiddy(ディディー)に発掘され、1994年にヒップホップの名盤であるBiggieのファーストアルバム「レディー・トゥ・ダイ」をリリースし、当時西海岸が主流だった風潮に東海岸の興隆を見せつけました。
このアルバムがリリースされる少し前の1993年、Biggieは仕事でロサンゼルスを訪れた。この時に、地元のドラッグディーラーを介して2pacと出会い、その後、お互いのラップに影響を与えるなど、2人は交友を深めていった。
そんな中、1994年11月に2pacが襲撃される事件が勃発し、「その事件をBiggieが仕組んだのではないか?」と2pacが疑いをかけ、2人の仲は険悪になります。
こうして、「東海岸VS西海岸ヒップホップ抗争」の幕が切って落とされ、この抗争は2pacとBiggieの両者が命を落とした最悪の結果となってしまった。
Biggieが亡くなった2週間後に、すでに録音が済まされていたセカンドアルバム「Life After Death」がリリースされました。なんと、このアルバムは1000万枚を売り上げ、Biggieもアルバムも伝説の存在となっています。