スクラッチの練習に入る前に、「DJ機材名」や「DJ機材の各部名称」を確認しておきましょう。
目次
DJ機材名
スクラッチといえば、レコードが回っていて、それを「キュッキュ」しているイメージですよね。そのレコードを回している機材が「ターンテーブル」と呼ばれるものです。
スクラッチをする時の「DJ機材のベーシックな構成」は、上図のように、ターンテーブルが左右に2台あり、それらの間に「ミキサー」が1台ある形ですね。
ミキサーというのは、左右のターンテーブルで流れている音をミックスしたり、片側だけ音を流したり、音量を調整したりと、2つ(4つの場合もあります)の音源をミックスする(混ぜる)ための機材です。
ミキサーの各部名称
ミキサーの主要な部分を説明します。
クロスフェーダー(横フェーダー)
「クロスフェーダー」は、左右のターンテーブルの音を、「両方出すのか、片方出すのか」を切り替えることができます。(クロスフェーダーは、横フェーダーとも呼ばれています)
例えば、クロスフェーダーが真ん中にあった場合は、左右両方の音が出ます。クロスフェーダーが右によっていた場合は、右のターンテーブルの音だけが出ます。(右によせた時に、左のターンテーブルの音が出るような設定もあります)
インプットフェーダー(縦フェーダー)
「インプットフェーダー」は、左右のターンテーブルの音の音量を、個別に調整できます。(インプットフェーダーは、縦フェーダーとも呼ばれています)
例えば、インプットフェーダーを上にあげると、音量が大きくなります。一方で、下にさげると、音量が小さくなります。
イコライザー
「イコライザー」は、3つのつまみがあり、上から「高音」「中音」「低音」の音の増減を調整できます。つまみを右にひねると大きくなり、左にひねると小さくなります。
例えば、「低音」のつまみを左にひねると、「低音」が小さくなります。「低音」はビートの音が割り当てられていることが多く、ミックスする時に左右両方の音のビートが重なると通常よりうるさく聞こえてしまうので、どちらかの「低音」を小さくした状態でミックスしたりしています。
ゲインつまみ
「ゲインつまみ」は、ミキサーへ入る音源の入力レベルを調整できます。
ゲインつまみも右にひねると大きくなり、左にひねると小さくなります。
ターンテーブルの各部名称
スタート/ストップボタン
「スタート/ストップボタン」は、ターンテーブルの回転を「スタート/ストップ」するボタンです。
レコードを回したり、止めたりする時に使用します。
レコード針
「レコード針」が、レコードの溝から音の信号を読み取っています。
レコード針は交換が可能です。「スクラッチに強い針」などの耐性が異なったり、「ハウスミュージックに適した針」などのジャンルごとに適した針もあり、レコード針の種類は豊富です。
ピッチコントローラー
「ピッチコントローラー」は、ターンテーブルの回転速度を変更する時に使用します。ターンテーブルの回転速度を変更すると、音の速度(BPMと呼ばれるもの)を変えることができます。
ミックスする時は、左右のターンテーブルの音のBPMを合わせる必要があります。その時にピッチコントローラーで調整します。
ピッチコントローラーが真ん中にある時が、デフォルトの音の速度になります。ピッチコントローラーを右にずらすと回転が早くなり、左にずらすと回転が遅くなります。
まとめ
「DJ機材名」や「DJ機材の各部名称」は確認できましたでしょうか?
今回紹介しているのは、スクラッチ練習を始める前に知っておきたい主要な機材や部品でしたので、より詳しい説明は後ほど紹介していきたいと思います。
各スクラッチの練習方法のページで、今回の名称が出てくることが多いと思いますので、この機会に名称と役割を覚えておきましょう!