12/6(金)大阪で「Red Bull 3Style」のJAPAN FINAL開催です!

バックワードスクラッチ(BACKWARD SCRATCH)のやり方と練習課題

バックワードスクラッチ(BACKWARD SCRATCH)のやり方と練習課題

今回は、「バックワードスクラッチ(BACKWARD SCRATCH)」のやり方と練習課題を紹介したいと思います。

バックワードスクラッチは、フォワードスクラッチとは逆で、レコードを戻す時に横フェーダーを開くスクラッチです。両手を動かすタイミングやレコードを戻すスピード調整に、最初苦戦するかと思います。

バックワードスクラッチのやり方と練習課題をぜひチェックしてみてください!

バックワードスクラッチ(BACKWARD SCRATCH)とは?

 

この投稿をInstagramで見る

 

DJの勉強サイトさん(@study.djing)がシェアした投稿

バックワードスクラッチは、「レコードを戻す時に横フェーダーを開けて音を出し、レコードが前に進む時は横フェーダーを切り、音が出ないようにするスクラッチ」です。

スクラッチ音源の出したい音だけを出せるように、レコードを戻す手と横フェーダーを開ける手の「両手を動かすタイミングが重要」だったり、同じ音が出せるように、「レコードを戻すスピードをコントロールすることが重要」だったりと、押さえておきたいポイントがいくつかあります。

スクラッチの技と技の繋ぎにバックワードスクラッチを入れると、アクセントをつけることができるので、スクラッチのバリエーションを増やしたい方は、ぜひ練習してみてください!

※フェーダーなどの機材の各部名称を確認したい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
【入門編】DJ機材の各部名称を確認しよう

バックワードスクラッチ(BACKWARD SCRATCH)のスクラッチ楽譜

バックワードスクラッチ(BACKWARD SCRATCH)のスクラッチ楽譜

レコードを戻す時だけ音が出ていることが表現されています。レコードを戻す前とレコードを前に進めている時は、横フェーダを切って音が出ないようにしているので、「黒丸点」がつけられています。

※スクラッチ楽譜がまだ見慣れてない方は、以下の記事を確認してみてください!
【入門編】スクラッチ楽譜の見方を理解しよう

バックワードスクラッチ(BACKWARD SCRATCH)のやり方

Step1.スクラッチ音源の頭出しをする

バックワードスクラッチも、スクラッチ音源の頭出しは必要です!

レコードを戻す時は、スクラッチ音源の頭までピッタリと戻したいので、レコードをどこまで戻したら良いかが分かるように、スクラッチ音源の頭出しをして、「レコードの印」と「スクラッチ音源の音の出だし」を合わせましょう。

※「スクラッチ音源の頭出し」に慣れてない方は、以下の記事を確認しましょう!
【入門編】スクラッチ音源の頭出しをしてみよう

Step2.横フェーダーを切ったまま、レコード進める

まだ、バックワードスクラッチの前準備の段階です。

戻しの音を出したいので、スクラッチ音源の頭出しをした位置からレコードを進めて、バックワードスクラッチをする準備をしましょう。(この時は横フェーダーは切っています)

「レコードをどのくらい進めたら良いか?」については、スクラッチ音源の音が出ている途中であればどこでも大丈夫です。最初は、ビート音の1拍分を進めて、練習するとやりやすいかと思います。

Step3.レコードを戻すのと同時に、横フェーダーをオープンする

レコードを戻すのと同時に、横フェーダーをオープンする
このStepで、押さえておきたいポイントが3つありますので、確認しておきましょう!

ポイントその1

1つめは、「レコードを戻すタイミングと、横フェーダーをオープンするタイミングがズレないようにする」という点です。

横フェーダーをオープンするのが早いと、「レコードを止めているときの音が出てしまう」という問題がありまし、横フェーダーをオープンするのが遅いと、「バックワードスクラッチの音が短くなってしまう」というミスになってしまいます。

練習の際は、「レコードを戻すタイミングと、横フェーダーをオープンするタイミングがズレないか」を、確認しましょう。

ポイントその2

2つめは、「レコードを戻すスピードを意識する」という点です。

レコードを戻すスピードで音の高さが変わり、速くレコードを戻すと「高い音」になり、遅くレコードを戻すと「低い音」になります。

「自分の出したい音が意図的に出せているかどうか」を意識しながら、練習してみましょう。

ポイントその3

3つめは、「レコードを戻す時の手の位置」です。

レコードを戻し始める時に、手の位置は「レコードの上部あたり(レコードの奥の方)」に置くようにしましょう。

こうすると、レコードを戻し切った時に、手がレコードの横のあたりに来ていると思います。

手をレコードの横にもってこれると、次のスクラッチに移行しやすくなりますので、慣れるまでは「レコードを戻す時の手の位置」も確認しながら練習してみてください。

Step4.レコードを進める前に、横フェーダーをクローズする

レコードを進める前に、横フェーダーをクローズする
次はレコードを戻します。バックワードスクラッチは、「レコードを戻す時の音だけを出すスクラッチ」なので、レコードを進める時は、横フェーダーをクローズします。

横フェーダーをクローズするのが早すぎて、スクラッチ音が途中で切れてしまったり、逆にクローズするのが遅くて、レコードを止めている時の音が出ないように注意しましょう。

Step5.レコードを「戻す、進める」を繰り返す(Step3とStep4の繰り返し)

レコードを「戻す、進める」を繰り返す(Step3とStep4の繰り返し)
Step3とStep4を繰り返してみましょう。BPM(テンポ)を早くしていくと、横フェーダーを切るタイミングが忙しくなったり、同じ音が出すのが難しくなったりと、だんだんと難易度が上がっていきます。

まずは遅いBPMから始めていき、10回連続でキレイに音がでるようになったら、ちょっとBPMを早めてみましょう。

バックワードスクラッチのポイントをこちらです。

バックワードスクラッチのポイント
  • スクラッチ前に、スクラッチ音源の頭出しをする。(レコードをどこまで戻すかを分かるようにするため)
  • レコードを戻すタイミングと、横フェーダーをオープンするタイミングがズレないようにする。
  • レコードを戻すスピードを意識する。
  • レコードを戻す時の手の位置を確認する。
  • レコードを戻し終わったタイミングと、横フェーダーをクローズするタイミングがズレないようにする。

バックワードスクラッチ(BACKWARD SCRATCH)の練習課題

バックワードスクラッチのやり方がつかめた方は、上記の動画と同じですが、この動画に合わせて、実際にスクラッチしてみましょう!

この動画のスクラッチに慣れてきたら、緩急をつけて「高い音、低い音」を出すのにトライしてみたり、難易度をあげて、フォワードスクラッチとバックワードスクラッチを交互にやってみたりと、色々と試してみてください。

 

この投稿をInstagramで見る

 

DJの勉強サイトさん(@study.djing)がシェアした投稿

まとめ

バックワードスクラッチのやり方はマスターできましたでしょうか?

「両手を動かすタイミング」や「レコードを戻すスピード」を気にしないと意図した音が出ないですよね。また、「レコードを押さえる手の位置」も確認しながら練習を繰り返してみてください。

アクセントをつけることができるバックワードスクラッチを取りいれて、ぜひスクラッチのバリエーションを増やしていきましょう!